ドローンを買った

折りたたみ状態
折りたたみ状態
DJI社のドローンMavic Airを買った。
(※ Mavic Airは生産終了しており、現在はMavic Air 2が販売されている)
定額給付金を担保として手に入れた。あぶく銭はすぐ溶かすに限る。
FlyMoreComboというセット内容を選択したため、ドローンの他にも専用のケースと予備のプロペラとバッテリーが3つ同梱されている。

展開するとこう
展開するとこう

お値段

新品ではなく、メルカリを利用し中古で購入している。
当時13万円で販売されていた物を7万円で購入することができた。
ドローンの値段はピンキリで、1万円程度で買えるものもあれば40万円ほどする高級機など色々。
より画質の良い空撮をやろうと思うと加速度的に価格がつり上がっていく。感覚的にはデジタルカメラに近いものがある。
デジタルカメラ市場にならって、入門機・中級機・上級機・プロ機(業務用)という区分けをするとすれば、自分の所有するMavic Airは中級機といえる。
いきなり中級機を買った理由は、静止画をRAWで撮れるのが中級機以上だったから。
ドローンは法規制周りの扱いづらさがあるため、「飛行撮影は体験してみたいが数回飛ばせば満足してしまう」というユーザーが多く、比較的良好な状態のものが中古市場に出回りやすい傾向にある。
また、DJIのドローンアプリには高機能なフライトレコーダー機能があるため、飛行回数・総飛行距離・総飛行時間などを販売者に提示してもらうことで、メルカリの不安事項である信頼度もある程度確保することができる。
中古とはいえ、元オーナーの使用状況も30分程度のフライトを2~3回やっただけとのことで、ほぼ新品状態のものが届いた。特に支障はなく概ね良い買い物だったと思っている。

ドローンとはなにか

個人的には「空を飛ぶ電動式スタビライザー」という評価をしているが、ドローンというのは通称らしく、Wikipediaにも専用の解説ページが存在しない。
定義的には「マルチコプターの無人航空機で、GPS・電子コンパス・加速度センサーなどを使った姿勢制御技術の発展により自律して飛行が可能なもの」というのが通説なようで、ドローンといってもジンバルやカメラを必ずしも搭載しているとは限らないみたいだ。
ただ、現在の一般向けドローン市場に限っていえば、ドローン イコール 空撮と言ってしまっていいかと思う。

操縦の容易さ

無人航空機などを触るのはこれが初めてだけれど、同じ無人航空機でもラジコンヘリはかなりの訓練が必要みたいだ。
噂では「ホバリングに始まりホバリングに終わる」という言葉があるらしい。ただ浮かせるだけでどんだけ難しいんだ……?
一方でドローンはボタンひとつで手のひらから離陸し、後は何も操作しなければ勝手に一定の位置に留まって飛行してくれる。
もちろん安全に配慮しつつ格好いい絵を撮るには相応の訓練や投資が必要だが、ただ飛ばすだけならば、何かしらのゲームをやったことがある人間なら容易にできる。
参考に、センサーが障害物を検知し緊急ブレーキしてくれた模様が映った動画を上げておく。
(動画の0:30と1:00辺り)
安全にドローンを練習するために低空飛行させていたところ、低空すぎて草むらにドローンを突っ込ませそうになった
なお、仮に草むらに突っ込ませたとしても、地表付近でプロペラが異物を検知した時点で自動停止するので、そのままプロペラが草を刈り尽くしてしまうといった愉快な光景を見ることはできない。

ドローンならではの映像

「街や自然風景がまるでミニチュアセットのようになった高空からの映像」
「ドローンが空を駆け回るスピード感のある映像」
「ブレが少なくてぬるぬる動く映像」
色々あるが、個人的に推したい特徴は「ブレが少なくてぬるぬる動く映像」だ。
ドローンはホバリングしているので、やけにぬるっと動く、無重力空間を浮遊しているような映像になることが多い。
ホバリングはつまり地面と干渉が存在しないので、カメラをどのように移動しようがガタツキは一切発生しない。
ドローンを移動させること イコール ドリー撮影である。
ドリー撮影は通常、カメラと三脚とカメラマンを台車のようなものに乗せて、ガタのないよう丁寧に水平を取りつつ設置されたレールの上を走らせて行う。
一般人が休日に1人で行うようなものではない。(三脚に載せられる1メートル弱のスライダーもある)
ドローンならば特殊な機材も必要なく、ドリーの方向も自由自在。
数十メートルの縦ドリーという有り得ない撮影技法も楽々やれてしまう。
ホバリングというのは動画撮影ととても相性が良い能力だと思う。
もちろん風に煽られたりなど、ドローン特有の不安定さというものはある。
しかし、その姿勢制御の技術は搭載されたジンバルカメラにも遺憾なく発揮されており、ドローン自体の姿勢制御と組み合わさることで、ホバリング映像は史上最強のなめらかさになる。
まさに無重力。
ちなみにDJIはOsmo Pocketという手持ちの小型ジンバルカメラも販売している。その分野は専売特許ということみたい。

感想

以上のようなことを日々つらつらと考えていたら、いつの間にか我が家にドローンがあったというわけです。
ちなみに一番やりたいのは動画撮影ではなく静止画撮影。
今までずっと地を這って撮っていたので、視点を少し、そんなに何十メートルも要らないので少し高いところから撮ってみたいという思いがある。
でもドローン飛ばすとやっぱり動画撮ってみたくなっちゃうんだよなぁ。
これは先日熊本の阿蘇で撮った動画です。
ススキがエンコ的に辛いのか、1080以外で見ると画質が割と荒れ狂ってしまうので注意。
撮れ高があまりなく、とりあえず繋げただけの映像ですが、ほぼ初フライトなのでこんなものでしょう。
所々カクカクしてしまったが、無重力感を出すにはあまりスピードを出さず、急制動を掛けてはいけないという学びがあった。
空を駆けさせることを我慢するのは中々忍耐力が要るのだが、とにかくゆっくり飛び出し、ゆっくり曲がり、ゆっくり止まることを意識しなければならない。