プリミティブな写真を生成する

「プリミティブな写真」について書いていく。
順序が逆になってしまった感がある。

要するに高画質な写真を元に作った幾何学的な模様のこと。
primitiveという素晴らしいGO製ライブラリを使うことで誰でも簡単にプリミティブな写真を手に入れることができる。
https://github.com/fogleman/primitive

このサイトで表示しているものは「最大100個の重なり合う三角形」という設定で生成されている。
とにかく軽量で、かつベクター画像なのでサイズも安定している。プレースホルダー画像として最適なフォーマットだと思う。
サイズは1つで大体8KBだが、SVGの最適化を噛ませばさらに小さくできるはず。

ちなみにMac向けのネイティブアプリケーションも提供されているらしいので、環境がない人はこちらで遊ぶと良いかも。

不思議なもので、プリミティブ写真は表示を大きくすればするほど実像が認識できないものになる。
点描で描かれた絵もそういうものらしい。実物を見たことはないけれど、それと同じ理屈かもしれない。

写真の情報量を落とす加工としてはドット絵変換やblurなどがあるけれど、この雰囲気のプレースホルダーを使っているサイトを見たことがないので、いっちょやってみっかという感じで採用してみた。
何よりこのベクトル化された幾何学的な雰囲気がとても気に入った。最高だと思っている。
元の写真より良いんじゃないかって思うくらい (!?)

人間は想像可能な空白を理想のイメージで埋める生き物なので、想像する余地が大きければ大きいほど良い。
プレースホルダー画像だけと言わず、デフォルトがプリミティブ写真になってしまったらどうだろう。

試しに持続可能ぬか漬け生活の記事で再現してみる。

ぬか漬け野菜たち

個人的に一番のおすすめ。ジューシーです。そしてなにより美しい。
半割にしても良い。かぶの風味を楽しみたければ丸まま漬けよう。

山芋でも可。皮付きにするとお洒落。
これも漬かりづらい部類だが、あえて浅漬けにして食べる時に塩を振るのが個人的に好き。

欲張って一本漬けると確実に飽きるので気をつけよう。写真は丸のままだが、漬かりづらいので半割推奨。

注意点としては、アボカドは必ず青いものを買おう。完熟したものを漬けると大変なことになるらしい。
うまく漬けられれば複雑な風味のあるチーズのような味わいになる。お酒のアテに良さそう。

アー、良い……。
なんというか、写真の原始的な良さというものが感じられる……。

その昔「世の中は解像度が高いものであふれすぎている！！」と発狂した僕が最大100ピクセルまでの画像しか投稿できない写真投稿サイトを作ろうとしたことがあったのを思い出した。

ここで表現したかった何かに近いものを感じませんか？(知らん)

最後にプリミティブ化されていない東福寺の秋を貼っておきます。